業務用エアコンの選び方
業務用エアコンは様々な種類があり、
それぞれ適した環境があります。
業務用エアコンのタイプ
業務用エアコンには、
様々な形があります。
タイプによって適した場所があり、
風向きやメンテナンスのしやすさも異なります。
ここでは、まずそれぞれのタイプをご紹介します。
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4方向
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2方向
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1方向
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4方向
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2方向
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1方向
天井カセット形
室内機を天井に埋め込むタイプのエアコンです。天井と一体化することでスッキリとした印象を与え、デザイン性に優れています。全4方向に送風できるものから2方向、1方向のものまであります。
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天井吊形
天井に吊っているタイプのエアコンです。風量が強く、遠くまで風が行き届きます。また、動作音も静かです。吹出口が1つなので、設置場所の環境に合わせてお選びください。
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壁掛形
家庭用でよくみられるエアコンより一回り大きい壁掛タイプのエアコンです。業務用ならではの風量ですので、小規模事務所や店舗にオススメです。また、他の業務用エアコンに比べて、工事費用が抑えられます。
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床置形
床に置くタイプのエアコンです。天井や壁に設置するタイプより、お掃除も簡単です。取付けが簡単で、工事費用が抑えられます。高天井空間など、暖房効果が気になる場所にオススメです。
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ビルトイン
吹出口を本体から離れたところにダクトでつなぎ送風できるタイプのエアコンです。店舗内の形やインテリアに合わせた空気環境の提案が可能です。変形した間取り、柱が多い空間などにもオススメです。
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天吊自在形
天吊設置で4方向の吹出しが可能なタイプのエアコンです。据付場所が自由自在のため、天井ふところが足りない場所でも設置が可能です。
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マルチエアコン
1台の室外機で複数の室内機運転が可能なタイプのエアコンです。エアコンを複数台購入するよりも出費を抑えられます。また室外機の設置スペースが限られる場合にもオススメです。
設置場所や広さによる
選び方のポイント
デスクワークが中心、人の出入りが頻繁であったり、
客席や厨房で調理をする店舗など、設置場所によって
適切な業務用エアコンを選ぶ必要があります。
また、広さによって馬力(※)を考慮します。
事務所の場合、パソコンやコピー機などOA機器からの発熱、またデスクや書棚などが設置されているため室内はこもりがちになります。横方向からの風では全体に空調が行きづらいため、縦方向から送風するタイプがおすすめです。
広さによる能力の目安
広さ |
5坪 (約17㎡) |
10坪 (約33㎡) |
15坪 (約50㎡) |
20坪 (約66㎡) |
25坪 (約83㎡) |
30坪 (約99㎡) |
---|---|---|---|---|---|---|
馬力 |
P40形 (1.5馬力) |
P56形 (2.3馬力) |
P80形 (3馬力) |
P112形 (4馬力) |
P160形 (6馬力) |
P160形 (6馬力) |
飲食店の場合、間取りや席の配置などによって、店内の中でも環境が異なってきます。カウンタータイプのお店では、調理場から発生する熱が客席にも影響します。また、食事をされるお客様や料理に直接風があたらないようにすることも大切です。食事をすると体温も上昇しますので、機器の能力だけでなく、それぞれの店舗環境を考えエアコンを選びましょう。
広さによる能力の目安
広さ |
5坪 (約17㎡) |
10坪 (約33㎡) |
15坪 (約50㎡) |
20坪 (約66㎡) |
25坪 (約83㎡) |
30坪 (約99㎡) |
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馬力 |
P50形 (2馬力) |
P112形 (4馬力) |
P160形 (6馬力) |
P224形 (8馬力) |
P280形 (10馬力) |
P280形 (10馬力) |
一般店舗の場合、お客様の出入りが頻繁で、人の動きや扉の開閉などで店内の温度を保つのが難しくなります。電気代を抑えるためにも、省エネタイプのエアコンを選ぶと良いでしょう。
広さによる能力の目安
広さ |
5坪 (約17㎡) |
10坪 (約33㎡) |
15坪 (約50㎡) |
20坪 (約66㎡) |
25坪 (約83㎡) |
30坪 (約99㎡) |
---|---|---|---|---|---|---|
馬力 |
P40形 (1.5馬力) |
P80形 (3馬力) |
P112形 (4馬力) |
P140形 (5馬力) |
P160形 (6馬力) |
P224形 (8馬力) |
理美容院の場合、ドライヤーやシャンプー台での温水、パーマの遠赤外線の機械など発熱をするものが多いので、店内の広さに対して、一般店舗よりも能力の大きいものを選びます。また、お客様は長時間席に座り、カットクロスを付けたままなので、風当たりを考慮し設置することをおすすめします。
広さによる能力の目安
広さ |
5坪 (約17㎡) |
10坪 (約33㎡) |
15坪 (約50㎡) |
20坪 (約66㎡) |
25坪 (約83㎡) |
30坪 (約99㎡) |
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馬力 |
P45形 (1.8馬力) |
P80形 (3馬力) |
P140形 (5馬力) |
P160形 (6馬力) |
P224形 (8馬力) |
P280形 (10馬力) |
エアコンの能力表示では、コンプレッサー(圧縮機)の出力のことを表します。
0.75Kwで1馬力であり、馬力への換算はメーカーによって端数をどう扱うかが違います。
(消費電力とは異なります。)
また、馬力を選定する際には室内の「空調負荷」を計算します。
これは、空調する部屋に出入りする熱量、その部屋内で発生する熱量のことを指します。
この空調負荷が高い空間には、馬力の大きいエアコンを選ぶ必要があります。